土と火とそして 私自身の間を右往左往している日々の中で焼けたものです。
億万年の眠りを喰っていた土は 熱い目に合い迷惑顔かも知れません・・・・。
萩焼は低温度で焼くため表面にヒビが生じます。これは釉薬の貫入と呼ばれ、ここから茶渋がしみ込み表面の色が使えば使うほど変化していきます。これが「萩の七変化」と呼ばれる萩焼の最大の特徴です。黒田さんの器は、鬼萩といって一度普通に焼いたものを更にもう一度焼いてなんともいえない風合いを出しており、独特の変化と風合いが楽しめます。
南地工房 黒田岳さんの作る鬼萩は、 土と火とそして 私自身の間を右往左往している日々の中で焼けたものだと言われます。
一般的な萩焼は[萩の七変化]と呼ばれるように、貫入から茶渋が染み込み、使えば使うほど変化していくというように柔らかい肌のイメージを持っているものですが、黒田さんの焼く鬼萩は、一度普通に焼いたものを更にもう一度焼いて、なんともいえない風合いを出しているのです。
まさに炎と戦って生まれる器ではないでしょうか?
そんな異彩を放つ鬼萩ですが、ざっくりと入った貫入が、 使えば使うほど、ある時、急に変化し始めます。
その色や光沢の変化は、その器ならではの美しい景色を生み出します。
まさに、七変化!そのものです!
それは、使い手にとって、自分の器になってくる過程ですし、ワクワクする楽しい瞬間です。