数寄にあそぶ
熱くどろどろに溶けたガラスは、
その型を整えるまでは、流れ動く生き物です。
透明のガラスは、「透きガラス」とも言われています。
「すき」と言う言葉に「数寄」と言う言葉もあり
「風流風雅」を意味します。
私は、この透きガラスを素材にガラスと語らい、時には戦い、また、楽しみながら数寄にガラスに触れ作品を創作する事を目標に活動しています。
ガラス作家、原光弘さんの作るガラスの器には動きがあります。
ドロドロに溶けて生き物のようになったガラスを動きに逆らわずに遊ばせて作る!
それゆえ、原さんの器にはわざとらしさが無い。
透明なガラスの曲面に現れる光の屈折!
今度はガラスが光とともに遊ぶ瞬間です。
それがとても美しい。
当然のように器は使い易さがなければ使う機会が減ってくる。
原さんの機能美にもとことんこだわっていらっしゃるのも人気の由縁です。