Bingo style(備後スタイル)は、瀬戸内海をのぞむ肥沃な大地と穏やかな気候がつくる備後の風土。
人々の生活に寄り添ってきた備後の布も、その独特の風土から誕生しました。
備後の布は、手でじっくり染め上げ、洗い、干す。その工程を何度も繰り返すことによって、より強くしなやかな布が生まれます。
昔から職人が口癖のように言う言葉「おてんとさんにほさんといけん」
天日でゆっくり乾かすことで、布は空気を含み、ふくらとしたやわらかさも加わります。
Bingo styleでは、備後の布を使い、毎日つかえる昔ながらの布製品を現代風にアレンジ。
使い込むほどに「なぜ今の時代までこの布が語り継がれてきたのか」を実感していただけるはずです。
ギャラリーくわみつのある広島県福山市を中心とする備後地域で、江戸時代後期(1853年)『備後絣』が生まれました。
備後絣は、久留米絣・伊予絣とともに日本三大絣の一つです。
Bingo style(備後スタイル)は、備後絣の職人の方の想いや誇り、衰退していく備後絣の現状を知り、後世に残していけないものだろうかという、藤阪順子さんの強い思いから生まれました。
10年かけて、その思いは形となりBingo styleが生まれました。
瀬戸内海を有し、穏やかな気候と肥大な大地の備後地方は、デニム産業や瀬戸内レモン、しまなみ海道のサイクリングなどで注目されていますが、職人の手でじっくりとつくられた備後の布も多くの方に知って使っていただき、その使い心地の良さを、現代の生活に取り入れていただければと思います。